中国の抗日戦争勝利70周年記念行事は大失敗~沖縄マスコミの反応は?

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周知の通り、去る2015年9月3日に中国で抗日戦争勝利70周年記念行事が行われました。

テレビ映像でその様子が何度も写し出されていましたが、何か懐かしい印象を受けました。

私には東西冷戦時代に世界が緊張の真っ最中に繰り広げられていた東側諸国の軍事パレードの記憶が蘇ったのです。

冷戦崩壊後に、また同じような軍事絵巻を見せられるとは思っていませんでした。

抗日勝利70周年記念軍事パレード

 

なんという時代錯誤でしょうか。

内外に自ら軍事大国であることをアピールしてどうするのでしょうか?

先日のブログ記事では中国の軍事費は防衛目的ではないと書きました。

▼中国が沖縄の侵略を狙っている3つの根拠

中国の仮想敵国が見当たらない為です。

防衛目的でなければ、侵略目的の軍事力増強だということでしょう。

それを今回のパレードは裏づけてしまいました。

 

抗日戦争勝利70周年記念行事は大失敗

独立総合研究所の青山繫晴氏は「ザ・ボイスそこまで言うか」というラジオ番組で「抗日戦争勝利70周年記念行事は大失敗」と解説されていました。

折りしも中国では上海株のバブルが崩壊し、元の切り下げに踏み切らざるを得なくなったのが、つい数日前の出来事でした。

 

中国への海外からの投資を呼び込まなければ中国経済が立ち行かないというタイミングで記念行事が挙行されました。

海外投資家へ中国の投資は安全である、中国は民主国家である、とアピールすべきタイミングなのに、逆に軍事国家であることをアピールしてしまった。

ゆえに大失敗であるということでした。

最もです。

チャイナ・リスクを全世界に発信してしまったわけです。

 

世界に中国の覇権を示したかったのに、招待した先進国首脳は軒並み拒否。

かろうじて中国経済の息がかかった国が出席したのみ。

おまけに国際司法裁判所から指名手配されている人物まで招待する始末。

G7など西側先進国からは全く無視され、覇権を示すどころか、逆に面目をつぶされ、心なしか習近平の表情も終始さえない感じでした。

 

抗日戦争勝利70周年記念行事に対する沖縄マスコミの反応

このパレードを沖縄の新聞はどう報じているのか調べたところ、珍しく沖縄タイムスは私と同じ論調で非難をしていました。

時代に逆行するかのような映像を見せ付けられた。

中国共産党と軍は、中国が抗日戦争勝利記念日と定める3日、「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」の記念行事を開き、大規模な軍事パレードを実施した。

建国60年の2009年以来のパレードで、抗日戦争勝利をテーマにするのは初めて。

その戦争の勝利に貢献したとし共産党政権の正統性をアピールするとともに、軍事力を誇示する狙いが見て取れる。

記念行事にはロシアのプーチン大統領や韓国の朴槿恵(パククネ)大統領らが出席。

一方、中国の軍備拡張路線に反発するオバマ米大統領や安倍晋三首相らは出席を見送った。

パレードでは、米国を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)や「空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイルなどが初披露され、500余りの装備と200近い軍用機が次々と登場した。

華々しさが逆に不安感を増大させたのは、周辺国を威嚇しているように見えたからである。

国民生活や経済活動を大幅に規制してまで力を誇示するやり方にも危うさが付きまとう。

その懸念を払拭(ふっしょく)したかったのだろうか。

習近平国家主席は「中国は永遠に覇を唱えず、拡張も行わない」とし、中国軍230万人のうち30万人を削減すると発表した。

しかしそれでも軍事大国であることに変わりはない。

東シナ海や南シナ海での強硬な動きを前に、習氏の言葉は説得力に欠ける。

大国が国際社会で果たすべき役割は、国際的なルールに基づいた秩序づくりである。

2015年9月5日 沖縄タイムス社説より引用

琉球新報は共同通信の記事をそのまま配信するにとどまり、解説はありませんでした。

沖縄のテレビ報道も淡々と事実のみを流していました。

 

沖縄タイムスの社説は、普段、中国を利するような論調が多いのに、今回は中国を非難しており、意外でした。

中国が「周辺国を威嚇」しているように見えながら、普段は沖縄への中国の脅威を全く報じていません。

むしろ、露骨な政府批判と中国へ秋波を送っているように見える論調が多く見られます。

この矛盾はいったいなんでしょうか?

 

まさか沖縄にその威嚇が向けられていないと能天気に思っているのでしょうか?

それとも、軍事パレードでようやく中国の脅威に気がついたのでしょうか?

もしくは、非難を含めて話し合いで中国が路線を変えると思っているのでしょうか?

 

そもそも抗日戦争勝利と言いますが、現在の中華人民共和国は日本と70年前に戦争したわけではありません。

当時日本と対峙したのは国民党軍。

彼らは戦後、内戦を経て台湾に逃れています。

この歴史の捏造には世界中が気がついているはずです。

 

30万人削減にも欺瞞が隠されています。

前出の青山氏は、なんちゃって削減と呼んでこう指摘しました。

そもそも中国は陸兵を100万人ぐらい抱えていて、彼らを食わせるのに四苦八苦だそうです。

軍が自ら効果のない毛生え薬を日本に売る商売をしていたぐらいだったそうです。

所有兵器の近代化が遅れている為、中国陸軍は前近代的な中国が得意な人海戦術に頼っているのでしょう。

その近代化を進める為、食い扶持を減らす為の30万人削減であって、軍備縮小の意図は全くないとのこと。

 

まあ、とにかく嘘と捏造と欺瞞の抗日勝利70周年記念行事だったわけです。

世界はその裏を完全に見抜いていて、タイムスまでも冷ややかに報道を行った。

脇の甘い沖縄までも騙せなかった。

それが大失敗だったということでしょう。

 

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