日本侵略には武器など要らぬ、法律のひとつもあればいい。

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今年始めの冬のことだと記憶している。

都心が大雪で交通が完全にマヒしていて、テレビでその様子が中継されていた。

駅前には大勢の通勤客が詰めかけていた。

何人かがインタビューに答えていたが、そのすべての人が何とか会社に行こうと試みていたのだ。

「朝から会議の予定でしたが、スケジュールを夕方にずらしてもらいました。」と答えた人がいた。

僕はこんなに大雪なのに、身の危険もあるかもしれないのに、這ってでも会社に行こうとしている日本人たちの姿をみて、失礼ながら、こんな風に思った。

「この人たちは、戦争が起きても、何とか粛々と会社に行こうと試みるのではないのだろうか?」

交通マヒの渋谷の朝

沖縄のある企業では、台風が来ていてもタクシーを使って出勤せよというルールがあるそうだ。

命がけで通勤しなければならない仕事っていったいどれだけ重要な仕事なの?

僕はこんな風に思った。

しかし、今思えば、この生真面目に規律を守ろうとする日本人の姿勢が、かつての日本兵の姿だったのかもしれない。

日本人の根底に命をはって規律を守ろうとする生真面目さがあるからこそ、日本兵は強かったのだろう。

 

規律を守る生真面目さが裏目に出ていないか?

しかし、今は生真面目に規律を守る日本人の姿勢が裏目に出てはいないだろうか?

外国人に与えられた憲法を70年以上も律儀に守り続けている姿は、客観的に見たらおかしくないだろうか?

しかも、国が脅かされているのに、命がけで憲法を守ろうしている姿は滑稽にさえ映る。

大雪や台風の中でも命がけで通勤を試みるサラリーマンの姿が僕にはダブって仕方がない。

しかも、脅かしている方の国は、国際裁判所の判決を「紙切れ」と表現し、法律なんかくそくらえと思っている国なのだ。

それでも憲法を後生大事に守り続ける日本。

僕は憲法改正以前の問題だと思うのだが、どうだろう。

とはいえ、憲法を無視しろとはさすがに僕も言えない。

では、無法国中国に対抗する法的根拠があればいいのではないだろうか?

 

中国はいよいよ尖閣侵略の意図を隠すこともなくやってきている。

中国公船が200隻以上と言う大量の漁船群を引き連れて尖閣を侵犯し始めている。

あきらかに彼の国の行動は国際法違反に該当すると思われる。

尖閣周辺に約230隻の中国漁船、武装した海警船も

出典:ロイター

 

国内法は憲法の下に位置し、法律で定められていても憲法に違反していれば、その法律は無効である。

同じように憲法はあくまで日本の国内法であり、国際関係においては国際法が優先されるべきである。

個別、集団を問わず、国の自衛権が認められている国際法下では、本来は日本国憲法は違法であり、無効なのだ。

つまり、相手国がある場合は憲法より国際法が優先されるべきだろう。

僕は国際法の専門家ではないので、浅薄な素人考えと笑われそうだが、屁理屈をこねくり回す現代日本の専門家にもう任せてはおられない。

彼らに任せていたら、それこそ、「国滅びて法律残る」事態になりかねない。

「日本侵略には武器など要らず、法律のひとつもあればいい。」となりかねないのだ。

話を戻すと国際法たる「海洋法に関する国際連合条約(通称:国際海洋法条約)」は、日本も中国も批准しているので、この国際法が日本と中国においては日本国憲法の上位法となるであろう。

つまり、今の尖閣の問題は日本国憲法ではなく、この国際海洋法条約に基づき行動をとればいいのだろう。

すなわち、国際海洋法条約第33条の1には以下の記述がある。

第33条 接続水域
1 治岸国は、自国の領海に接続する水域て接続水域といわれるものにおいて、次のことに必要な規制を行うことができる。
a.自国の領土又は領海内における通関上、財政上、出入国管理上又は衛生上の法令の違反を防止すること。
b.自国の領土又は領海内で行われた(a)の法令の違反を処罰すること。

この文言を素直に読めば、自国の接続水域に侵入してきた他国の船は、領海内へ侵入されればもちろんのこと、領海内への侵入などの法令違反を防止、つまり、法令違反後に対応するのではなく、違反されないよう予防の為に規制できるのだ。

予防であると考えると、専守防衛ではなく、予防のための規制であれば先に行動を起こしてもいいのだ。

まあ、先方の船の中には武装している船も数隻あったそうで、その時点で国際法違反は明白である。

だとしたら、警告を発しても言うことを聞かない場合は、領海侵犯予防のために拿捕してもかまわないのではないか。

どうしてこうした行動を日本側がとることができないのだろうか?

こうした国防に基づく行動は、国際的な非難を浴びることはあるまい。

中国と全面戦争になるから自重すべきだという専門家が存在する。

インドネシアも中国漁船の違法操業に対し、断固とした対応をとっており、漁船の拿捕、爆破を行っているが全面戦争にはなっていない。

2012年にはわずか20000人の人口の小国パラオが自国領海内で違法操業していた中国船に発砲。中国船を拿捕したがこちらも別に全面戦争にはなっていない。

インドネシアもパラオも親日国であり、かつて日本軍が進駐し、日本精神が残存している地域なのだろう。

たとえ相手が強大国であっても、正義を貫く気概が両国には感じられる。

残念ながら、今の日本政府にはこうした気概が全く感じられない。

いじめっ子はいじめた相手が弱いとますますそこにつけこんでくる。

逆に少しでも抵抗を見せると手は出さないようになる。

中国は日本が抵抗するかどうか見極めようとしているのだろう。

 

もしかしたら、政府は日本のメディアを恐れているのだろうか?

中国漁船を拿捕したら、彼らは憲法違反だと騒ぐのだろうか?

もし、そうだとしたら心配には及ぶまい。

もし、そんな報道姿勢をとると、彼らの売国ぶりが白日の下にさらされるだけだろう。

もはや、そんな報道姿勢は既に国民に見透かされているのだ。

もし、日本側に名誉の死傷者が出ようが、国民は支持するであろう。

誤解を恐れずに言うと、戦後、日本の死生観はおかしくなったと僕は感じている。

寝たきり、痴ほうでも、薬漬けで長生きすることが推奨されている。

本当は人間は公の為に生き、公の為に死ねることが本望だと思うのだ。

海上保安官や自衛官諸君も、そこはしっかりわきまえていることだろう。

万一の時にも彼らには高尚な名誉の死なのだ。

その高尚な死を貶めて来たのが戦後の日本国だったのだ。

200隻を超える中国船を目の当たりにする海上保安官の恐怖を想像すると、すごく胸が痛くなる。

死を恐れるのではない。

戦う気概があっても手も足も出せないことが恐怖なのだ。

日本国を守れないことが恐怖なのだ。

彼らの両手両足を縛っているのは、かの国ではなく日本国自身だというから情けない。

彼らに国際法に基づく根拠を与えよ。

法的根拠を与えれば、規律正しく任務を遂行するのが日本精神だ。

日本人たるもの。正義を貫く気概は必ず眠っているハズだ。

海上保安庁巡視船









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