尖閣諸島問題 沖縄を捨て石にすることなかれ。

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尖閣諸島は我が国固有の領土なので問題はない。

これが政府見解であるが、あえてタイトルを尖閣諸島問題とした。

国民皆が一緒に考えたい深刻な問題であるという認識のためだ。

先の沖縄戦の解釈では「沖縄を捨て石にした」と沖縄県内では流布された。

確かに沖縄戦における大本営の方針と最前線の第36軍の方針に齟齬があり、精鋭とされた第9師団の台湾への転戦もあり、現場は本土決戦までの戦略持久を選択した。

そのために、そのような意図的な解釈が流布されたのだろう。

しかし、沖縄は捨て石にされたのでは全くない。

沖縄は地政学上日本防衛の最重要地であり、最前線に位置していた為、「沖縄防衛=日本防衛」であることは今も昔も間違いない。

沖縄を失えば日本が危ない。

つまり、沖縄と日本は一蓮托生の関係であったのだ。

そのために本土の46都道府県から約7万人が沖縄戦に参戦し、若い命を散らせたのだ。

現代沖縄は引っ越したわけではないので、地政学上の最重要地点であることは当時と変わっていない。

沖縄は日本防衛の最前線にあるのだ。

そして、現代沖縄、日本において最も安全が脅かされている地域が尖閣諸島である。

 

尖閣防衛に政府は無策を続けている

琉球新報、沖縄タイムスはもちろんだが、本土メディアもほとんど報じなくなった重大事実が中国船の尖閣周辺への侵入である。

本土の皆様はいま、どれぐらいの頻度で尖閣が侵入されているのかご承知だろうか?

八重山日報のみが中国船の尖閣への侵入を毎日報じてくれるので、八重山日報の読者は毎日のように目にしていることだろう。

実際の統計は以下の画像の通りである。

中国船の尖閣侵入回数

ザ・ファクトより引用

 

なんと、ほぼ2日に1回のペースで中国船は尖閣にやって来ているのだ。

これに対峙してくれている海上保安官の疲労が目に浮かぶようではないか。

海からだけはない。

尖閣諸島問題スクランブル

 

領空侵犯に備えて行う空自のスクランブル(緊急発進)が、平成28年度(2016年4月1日~3月31日)は過去最多の1168回に達した。

内訳は中国機が851回(73%)、ロシア機が301回(26%)、その他1%であった。

航空自衛隊那覇基地にある南西航空方面隊は、このうち803回もスクランブルを行っている。

なんと、1日2回~3回のペースである。

平成29年度も同等のペースだ。

南西航空方面隊は年度初めに訓練計画を立てたのに、スクランブルに追われて訓練消化ができないと嘆いているそうだ。

これだけ尖閣を守るために海保、空自が奮闘しているにも関わらず、中国は「日本の実効支配が崩れた」と主張している。

尖閣実効支配

八重山日報2017年7月29日

 

中国は既に「尖閣諸島を我が領土としてパトロールを常態化している」と世界に発信しているのだ。

そう、中国は我が領土だから毎日パトロールをしていると言っているのだ。

ジャーナリストの仲村覚氏によれば、尖閣地方は既に中国福建省の一部として毎日天気予報を流しているそうだ。

中国は自国が実行支配しているという既成事実を着々と積み上げているのだ。

そのため、2017年6月5日国会で山田宏衆議院議員が日本でも尖閣限定の天気予報を行うよう質問をした。

気象庁は技術的に可能であると回答したが、安倍首相は「気象庁に検討させる」とのみ回答した。

 

その後、実際に尖閣諸島の天気予報が始まったという話は聞かない。

政府の立場としては尖閣は固有の領土なんだから、問題が起きているという認識ないので新たなことは行わないという姿勢のようだ。

これは理解できる部分もあるが、実際には既に紛争が起きてしまっているのだから、これに対応しないと本当に悪夢のシナリオが起きかねない。

僕の記憶が正しければ、2012年12月安倍政権が誕生する際には、尖閣に灯台を作り、公務員を常駐すると公約した。

しかし、この公約は5年弱経過した今でも守られていない。

尖閣を外からパトロールしていて実効支配をしていると言えるだろうか?

国民が尖閣に上陸もできないでいる状態を果たして実効支配と言うのだろうか?

長年行っていた自衛隊の理解者のための尖閣諸島上空視察を突然取りやめたのは石破防衛大臣-福田首相のコンビだったそうだ。

石破さん、またもあんたかいな。

石破氏は加計学園問題でも岩盤規制を強化する新設4条件を設置した当事者でありながら、まるで自分は関係ないかのように自民党を批判し、党内から顰蹙を買った。

◎加計学園問題 リベラリズムとマスメディアの終焉の始まり?!

なぜか彼は国民に人気があるようだが、彼を総理にしては絶対にいけない。

 

政府は無策で沖縄を捨て石にすることなかれ

2017年正論9月号でロバート・エルドリッヂ氏も政府の無策を訴え、次のような提言を行っている。

・国家公務員の常駐、灯台、気象台、ヘリポート、避難港などの施設の建設

・宮古島の隣にある下地島の空港を前線航空基地として活用する

・スクランブルに米軍戦闘機を加える

・尖閣諸島の久場島と大正島にある米軍射撃訓練場の共同使用を要請する

なんと素敵な提案ではないか。

元在沖海兵隊政務外交部次長なので、米軍のオプションは現実的な提案なのだろう。

彼はこの提言のほか、50の質問を政府に尋ねているが全く回答がないそうだ。

米軍と共同で離島奪還訓練を行っているが、これは尖閣に中国の上陸を許すことが前提である。

前出の仲村氏は、中国に上陸を許した後の奪還作戦だと、中国は声高に自国の領土が侵犯されたと叫ぶだろう。

日本を侵略者と叫ぶだろうと懸念している。

全く同感である。

中国はいつまで尖閣への公船の侵入を続けるつもりなのか?

これに対する答えは明確である。

尖閣を奪うまでである。

中国自身が尖閣は核心的利益だと言及しているのだ。

◎中国が沖縄の侵略を狙っている3つの根拠

政府はこのまま無策のまま、まさか沖縄を捨て石にするつもりではないだろう。

今こそ野党とマスメディアの出番ではないか。

政府批判をしたいなら、この尖閣問題は絶好のネタだ。

政府の無策を声高に批判し、追及してもらいたいものだ。

それが国益にかなう政権の監視役としての面目躍如を果たすことになろう。

もし、誰も尖閣に住みたくないというのであれば、エルドリッヂ氏は自ら住むと明言している。

もし、本当に誰も住みたくないのであれば、僕がエルドリッヂさんの隣人になろう。









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