3月11日投開票された沖縄県石垣市長選挙は、自公と維新、幸実党が推薦した現職の中山氏が圧勝し、3選を果たした。
予想外の圧勝だった。
中山義隆 | 13,822 |
宮良 操 | 9,526 |
砂川利勝 | 4,872 |
無効 | 201 |
※敬称略 石垣市選管最終
このブログでは保守分裂の真相に迫り、中山氏の苦戦を予想した。
中山氏が負けることも予想され、予防線を張り、それでも前を向こうと激励したつもりだった。
だが、ふたを開けてみると圧勝。
嬉しい誤算である。
革新候補による着ぐるみなどのおそまつな選挙手法に賢明な市民が愛想をつかしたこともあるかもしれない。
八重山日報は中山氏の勝因について面白い分析をしているので紹介しよう。
▼分裂したのは「反中山」か 無党派層、過半数現職不支持 本紙出口調査より引用
八重山日報は要するに保守が分裂したというよりも、反中山票が分裂したと見たのである。
もし、反中山票で統一候補ができていたなら、中山氏の当選はなかったというのだ。
このことは、もし砂川氏が立候補していなかったら中山氏は革新統一候補に敗れていた可能性を示唆している。
あるいは、革新側が砂川氏を統一候補として出していたら、中山氏は負けていたというのだ。
つまり、いわば保守分裂こそが中山氏の勝利につながったというのである。
この記事は当ブログが指摘した中山氏への批判が保守分裂につながったとの見立てを裏付けている。
地元紙なので当然、保守の中に感情的な反中山票が根強くあることはつかんでいたことだろう。
保守系の反中山票には自衛隊配備を4年間凍結してでも中山氏の当選に待ったをかけたいという感情的なしこりが存在していた。
そのため、何が何でも中山3選を防ぎたいという票が、革新統一候補に流れた可能性もあるというわけだ。
幸い、反中山票が宮良氏と砂川氏に割れたために、中山氏は当選できたというわけだ。
それだけ反中山勢力の感情的しこりにも根深いものがあるということだろう。
中山市長は不偏不党の真の市益を考えた市政を!
この反中山票の声を中山氏は無視してはいけない。
危機的状況の尖閣を抱える行政地区の首長候補が、着ぐるみを来たノー天気な選挙活動でも9千票以上も票を獲得した。
5千票近い保守たちが反中山を明確に表明した。
まずは自らへ向けられている不動産や株についての疑惑への説明責任を果たし、沖縄の真の保守リーダーとして3期目を全うしてほしい。
私利私欲を捨て、公明党からの不当な圧力を排除し、不偏不党の真に石垣市の為の市政を取り戻してほしい。
再度、成果をあげた教育改革をあらためて推進してほしい。
チャイナの危機が目の前にあるのに、自衛戦争もだめと叫ぶノー天気な平和教育を見直してほしい。
自衛隊配備についても明確な態度を取り、誘致に奔走してほしい。
いずれにしても沖縄の選挙が変わりつつあることを感じる石垣の選挙であった。
チャイナや北朝鮮の脅威という現実が、沖縄2紙の必死の世論誘導が通用しなくなってきたのだろう。
このいい流れを選挙イヤーの最後にある県知事選挙まで続けようではないか。
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